年金審議会会長宛支部・地本大会要請決議文の送付
年金審議会議員宛ジャンボハガキ行動
各ブロック代表を集めての年金等の学習会
各支部・分会など、全ての職場で学習会実施を予定
年金改悪法案の強行採決・成立にあたって[声明]


年金審議会会長宛支部・地本大会要請決議文の送付
 現在全法務では、支部・地本大会において、「年金制度の改悪をやめ、社会保障の確立を求める要請決議」を採択し、年金審議会会長宛に送付する取り組みを行っております。
 98年9月8日から11日にかけて開催した、全法務第53回定期全国大会においても上記要請決議を採択し、年金審議会会長宛に送付しました。

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要請決議(案)
年金審議会会長 京極純一 殿
年金制度の改悪をやめ、社会保障の確立を求める要請決議

政府は、99年の年金改悪に向けて、@保険料率の引き上げ、給付額の引き下げ、A年金支給開始年齢の前倒し実施や延長、B賃金スライドの廃止、B総報酬制の実施、などを検討しています。その実現に向けて、昨年12月に厚生省が、掛け金引き上げ、給付切り下げの「5つの選択肢」を公表し、さらに今年2月には、初の「年金白書」を発表し、年金の改悪を正当化しようとしています。
 政府・自民党は、90年に出生率が1.53まで下がったことを理由に「超高齢者社会へ加速」といって「現在老人一人を6人で支えているが、40年後には2人で1人を支えなければならない」と宣伝し、年金制度改悪の口実にしてきました。しかし実際には、労働者、農漁民、自営業者などの就業者が総人口を支えているのであり、『働き手』一人で約2人の総人口を支えている姿は、将来も変わらないことが明らかになっています。
 また、年金の積立金は、85年度以降毎年給付費のおおむね5年分以上が積み立てられています。特に、90年度以降は、積立金が毎年9兆から10兆円づつ増えています。さらに、94年の財政再計算による年金積立金の将来見通しによれば、2060年には1,435兆円に達すると見込まれています。
 いま、年金制度は、滞納者・免除者・未加入者が700万人もおり、「年金空洞化」が重大な問題となっています。政府の年金改悪は、さらにこの「空洞化」に拍車をかけ、ひいては、長年の国民的運動で築き上げてきた年金制度を、崩壊させるものです。
政府・厚生省、年金審議会で検討が進められている99年年金「改革」の内容は、社会保障制度にたいする国の責任を放棄したものであり、国民に負担を押しつける以外のなにものでもありません。
 私たちは、安心して暮らせ、そして安心して老後を迎えられる制度の確立を求めて、以下のとおり要請します。

@ 1994年の通常国会における与野党一致の付帯決議どおり、1999年年金「改定」では、基礎年金の国庫負担率を3分の1から2分の1に増額すること。この負担率を段階的に引き上げ、将来は全額国庫負担にすること。
A 年金保険料・掛金の引き上げは行わず、100万人と推定される無年金者、無年金障害者の救済をただちに国の責任で行うこと。
B 3千万人もの年金生活者に被害を及ぼし、不況を深刻化させる、年金額の賃金スライド制廃止は行わないこと。
C 厚生年金・共済年金の支給開始年齢は、労働者の雇用実態に合わせて60歳に戻し、基礎年金についても60歳からの減額率の大幅な改善をはかること。
D 毎年10兆円もの黒字を生み出しながら国民年金の保険料・掛金の引き上げを行う仕組みとなっている、現行年金制度の財政方式を改め、年金財源は年金のためだけに使う制度に切り替えること。

以上決議する

1998年  月  日

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年金審議会議員宛ジャンボハガキ行動
 現在、年金審議会における審議は、全体の議論のとりまとめ、総括的な議論に入る段階となっていますが、『7月30日の第1回の総括議論にあたって厚生省が示した制度「改革」のシナリオ案に対し、委員から「(年金改革の前提として)少子高齢化や経済の低成長などが強調され、21世紀社会のイメージが暗すぎる」などの批判が続出。厚生省に再提案を求めることになった』、との報道(7月31日付・赤旗)もされており、審議会委員のなかでも議論が揺れている状況がうかがえます。
 こうした状況から、9月の報告に向けて検討を進めている年金審議会に対し、年金改悪に反対する私たちの声を届け、公的年金制度充実に向けた検討を行わせることが当面の取り組みとして求められており、全法務は、国公労連の指示を受け、年金審議会委員宛の要請ジャンボハガキ行動を取り組んでいます。

各ブロック代表を集めての年金等の学習会
 全法務では、8ブロックの社保対策委員長を集め、年1回社会保障・共済制度に関する学習会を実施しています。99年度は、年金実務センター代表の公文昭夫先生を招き、「社会保障総リストラ時代」と題し、1.日本の社会保障制度の現実 2.年金制度の現状と99年「改定」の中身 3.保険あって介護なしの見切り発車介護保険 4.あかるく、豊かな21世紀の社会保障を との内容で講義をいただき、臨時国会で審議されている年金改悪法案を廃案にするべく、今後の運動に反映させるため学習を深めてきました。この講義内容については、全国の支部・分会・職場の組合員にまで周知され、各地域での社会保障の運動に役立てています。

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各支部・分会など、全ての職場で学習会実施を予定
 全法務は、第146臨時国会で衆議院を通過し、参議院では継続審議となる公算が大きいため、「年金改悪法案」の廃案を目指し、ブロック代表での学習会を生し、全国の支部で、分会・職場代表者を集め学習会を行い、それを受け、全ての職場段階で学習会の開催を予定し、地域での社会保障運動に役立てていきたいと考えています。

年金改悪法案の強行採決・成立にあたって [声明]

 本日、政府・与党三党は、国家公務員共済組合法の一部改正を含む、年金改悪関連7法案を衆議院本会議で強行採決し、可決・成立させた。この採決は、慎重審議を求める国民世論を無視し、「改悪案」の内容と問題点をほとんど国民に明らかにしないまま、野党の反対を押しきって強行されたものである。この年金改悪法によって、全世代で、数百万円から1千万円以上の大幅な給付削減が余儀なく押しつけられることとなる。
 全法務は、国公労連の要請に従い、年金審議会の答申時から、年金改悪阻止・安心して暮らせる年金制度の確立をもとめ、国民生活を重視した行財政・司法の実現をめざす行革闘争及び国民本位の法務行政サービス確立をめざす増員闘争と結合させ、国公労連で50万筆、全法務でも43,000筆を超える年金改悪反対請願署名を集約し提出した。
 各地本・支部・分会・職場でも、年金改悪をはじめとする社会保障総改悪を許さないために、積極的に年金等の学習会を数次にわたり開催し、年金改悪による影響・問題点を組合員レベルまで周知させてきた。また、法務省内の全ての職員に対して年金・医療・介護の問題点を示した宣伝ビラ配布行動も実施をしてきた。これらの行動を基軸に、年金改悪法案を廃案にするよう求めてきた。
 日本経済の長引く不況は戦後最悪の雇用悪化を招き、政府が答弁している「一時的」なものでは決してない。大企業の身勝手な首切り「リストラ」の影響は、被保険者・加入者の減少としてあらわれ、年金保険料収入が前年比でマイナスになるという制度始まって以来の事態が進行している。
 いま政治がなすべきことは、基礎年金への国庫負担割合を2分の1に引き上げる国会決議をただちに実行し、信頼できる公的年金制度を確立することである。加えて、4月1日からスタートする介護保険の基盤整備・利用料減免など緊急課題への対応をはかり、新たな患者負担増となる医療・健康保険制度の改悪をやめることなど、国民の将来不安を取り除くことである。
 全法務は国公労連の一員として、こうした国民の声に背を向ける無責任な政治に一日も早く幕を引くため、解散・総選挙を要求するとともに、安心してくらせる社会保障制度の確立、労働者・国民の全生活をカバーする要求の実現をめざし、ひきつづき奮闘するものである。

 2000年3月28日
        全法務省労働組合
                 中央執行委員長 岩 波  薫 

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